クロノ・トリガー。
1994年、スーファミ全盛期とも言える頃、ドラクエの堀井雄二、FFの坂口博信という2大超有名RPGのプログラマーと、超有名少年漫画ドラゴンボールの作者、鳥山明、その他スクウェアの音楽を手がける植松伸夫やライブアライブの時田貴司などの超豪華メンバーで作られた、超大作RPG。それがクロノトリガーである。
「死ぬ前に一度はやっておきたい」ゲームの一つに、自分はこのクロノトリガーを挙げていた。
クロノトリガーに最も興味を持つきっかけとなったのは、集英社発行のゲーム雑誌、Vジャンプのクロノトリガー特集ページ「クロノトリガーネクストゲート」を読んでから。
自分はソフトを持っていないのに、何故かこのコーナーが一番好きであった。
やはりそこにある鳥山氏が描くイラストやキャラ、ゲームのグラフィックやイベントがとても魅力的に思えたからだろう。
発売から1年以上経っても長く続いていたコーナーで、キャラ人気投票はもちろん、細かい小ネタや好きなイベント投票、ステータスランキングなど徹底的にクロノトリガーを愛していて、本当に楽しめた。
やった事も無いのにエイラがレベル99になるとごうけん使えるとか魔王弱いとか色々知ってたぐらい。
特に、好きなイベント投票で上位にランクインしていた「ロボとルッカの別れ」シーンはその写真一枚の台詞、グラフィックだけ見て大泣きしてしまったぐらい。コレ見るためだけにトリガーをやりたくなってしまった。
さらに、マスコット的存在のモンスター、ヌウとマモが主人公の、菊池晃弘氏の漫画「時空冒険ヌウマモンジャー」の連載開始。
ネクストゲートでクロノトリガーの予習を充分にしていた俺はこの漫画もなかなか楽しめた。
クロノトリガーをクソゲーと呼ぶ人を殆ど見たことが無い。
むしろ一番好きなRPGとして挙げる人も多いほど、多くの人に愛された名作である。
もちろん俺もプレイする前から既に大好きな作品の一つとなっていた。
それなのに、なぜ発売から12年も経ってからプレイする事となったのか?
干支を一周させてまでプレイを躊躇った自分の神経が未だに不可解である。
どうも、有名すぎて評価が高すぎる、誰でもやった事のあるソフトだからこそ自分がプレイするのはなんか悔しいという、ひねくれた一面があったのかもしれない。
あとは、プレイして飽きるのが怖いとか。もしくはめんどくさからかったとか。
とか色々考えたけど、結局プレイしてみてから今まで手をつけなかったことに後悔。期待を裏切らない作品であった。
大まかなストーリーは、いわゆる「タイムマシーン系」とでも言ってしまえばよかろうか。
現代から未来、原始など様々な時代を超えて冒険していくわけで。
戦闘はアクションRPGもどきと言えば聞こえが悪いが、普通RPGのように歩いていて急にエンカウントしてシーンが変わるわけではなく、画面中でモンスターが動いており、そのモンスターに触れるとそのままの画面でバトルに切り替わるという、ありそうでなかった画期的なシステムである。
そして、このゲームの戦闘の最大の見所は、2人以上で力を合わせて技を繰り出す「連携技」である。
数も豊富でグラフィックも派手なモノが多く、戦闘を大いに盛り上げ、楽しませてくれる。
また、敵も超個性的で、魔法食らうと物理攻撃に弱くなる奴など、色んな特徴がある。
ボスに至っては必ず何かしら特徴や弱点があり、それらを見つけて上手く闘わないと勝つ事ができない。
ただ普通に攻撃したり回復したりして倒せるようなボスはまずいない。
その時の敵の位置によってこちらの攻撃範囲も広がったり狭まったりと、状況によって行動も的確に判断する必要があり、戦略性の高いバトルが展開される。本当にアクションRPGのようだ。
そしてこのストーリーと戦闘の素晴らしさを更に引き立たせてくれるのが、鳥山明の生み出した最高のキャラ達である。
大体俺が好きになる作品というのは、ゲームにしても漫画にしても「キャラが魅力的」というのが重要キーワードとなっているが、
あまりにもストーリーが感動的で、戦闘の連携技システムが面白すぎるのは彼らがいるからこそ成立し、最良のバランスを保たれているのだろう。
音楽もなかなか。わりとこのゲームは静かというかおとなしめの曲が多めだが、そのおかげかとてもメロディーが綺麗。
時代を駆け巡る物語だけあって自由度も高い。「いつでもラスボスと闘える」ゲームなんて、前代未聞ではなかろうか(そういやスーパーマリオワールドもそうだったけど、まぁアレは一応隠しステージ経由なので・・)
といっても、さすがに序盤でラスボスを倒すのはたぶん無理。
が、このクロノトリガーはクリア特典に「つよくてニューゲーム」という極上のプレゼントが付いてくるのである。
このモードはその名の通り、既存の強いデータのままで最初からゲームをプレイできるというもの。コレでものっすごい最初の方でラスボスを撃破する事も可能となる。
この、ラスボスを倒した時期によってエンディングが変化するというマルチエンディングシステムが採用されたのはかなり画期的。
このゲームをやる際は、焦ってニューゲームを選ばず、オープニングからキッチリ見てみる事をオススメしたい。
まず壮大なクロノトリガーの世界を象徴するメインテーマ曲「クロノ・トリガー」に心奪われるはず。
そこで戦闘シーンやイベントシーンのデモがメドレーのように流れる。ここでもう皆、ステキな旅の始まりにドキドキワクワクでしょうよ。
そういえば、このゲームはライブアライブに通ずる所が多い。
メーカーがスクウェアで製作スタッフに時田さんがいるという点はもちろんだが、原始→未来という違う時代を越えて仲間が集結する展開。多くのエンディング。さらにどちらもキャライラストを漫画家が手がけている(トリガーは集英社1人で、ライブアライブは小学館7人。こう書くとなんか嫌ですが)。
トリガー好きなら絶対ライブアライブもハマると思うし、ライブアライブを愛しているならトリガーもやっておかなくてはいけないだろう。
さて、このクロノ・トリガーは歴史に残る名作であると認めるべくレビューしてきたわけだが、
その続編クロノ・クロスはどうだったのかもレビューしておきたい
実は自分はクロスの方は発売してから間もない頃(6年前ぐらい)にプレイしていた。前作をやる前に済ましていたのである。
で、トリガーをプレイして思ったのが、クロスにはトリガーに勝っている部分が一つも無いかもしれないということ。
まずはストーリー。コレは正直どんなものか全く憶えていない。それというのも、見ていて辛かったから。
どう辛かったのかもよく憶えていないけど、話が暗く重すぎて辛かったのかあまりにもつまらなかったかのどっちかだろう。
一応トリガーと直接ではないが話がリンクしていたみたいだけど、当時トリガーを未プレイだったので繋がりはよくわからなかった。
ただ、トリガーのキャラは姿形も全く出なかったり、死に至っていたりとかなり酷い扱いを受けていた気がする。
で、何故かサラがメインみたくなってた気が。それもまた酷い扱いだったと思う。
グレンも仲間になるがトリガーのカエル(グレン)とはどうも別人くさい。唯一マシなのは、後にエイラを生む(んだっけ?)リーアぐらいか。
次にキャラデザイン。まずイラストはもう鳥山明さんは描いてくれなかった。
で、このクロスのキャラのイラストは誰が書いているか知らないが、なんというか・・コメントしにくい絵である。
アニメ調でもなく、リアルすぎるわけでもなく、なんかダサく、とにかく全く好きになれない画風。
が、問題はキャラそのものよりも、キャラが無駄に多すぎるという事である。
とにかくつまらない、ホントいてもいなくてもいいようなインパクトの薄い奴とか、戦闘でも役に立たない奴ばかり(ちなみに、不要だと思うキャラNo.1はリデル。次点にスティーナあたりか)。
ついでにいえばモンスターも適当に作ったとしか思えない、魅力ゼロの気持ち悪いザコばかり。
次に音楽。見事にハナクソでした。印象に残ってる曲はボス戦ぐらいで、あとはもう本当になんというか、言葉で表現すれば気持ち悪いという以外に無いのだろうか。適切な表現が見当たらなくてもどかしい。まぁそれぐらいクオリティ低いってことで。あー気持ち悪い。
で、一番重要なのがゲーム自体の面白さなわけですが、まぁクリアするまでは楽しい。強くてニューゲームあり、マルチエンディングあり、ルートによって仲間になるキャラが変わるという自由度の高さは認めたい。
が、その自由度の高さを生かせていないのである。
それというのも、「レベルスター」という制限のせいだろう。
このゲームにはレベルという概念が無く、ボスを倒したりすると得られる「レベルスター」が増えると、仲間キャラ全員が強くなる(レベルアップと同じように)というシステムなわけである。で、このレベルスターは2〜3回クリアすればすぐMAXの99になってしまう。問題はここ。
レベルスターが99になってしまうと、これ以上キャラが強くならないから、もうやる事がありません。
あとはもうおわかりであろう。
そこらへんのザコに自分達がどれだけ成長したかを試したり、己の強さを誇示したりしてみても敵を倒した後に残るのは虚しさだけである。
せっかくキャラが30人近くいるんだから、それぞれ個々でレベル上げができればかなり育てる楽しみも大きく、かなりやり込めるゲームになったかもしれない。それをレベルスターが台無しにしたのだ。
そして当然のように、レベルスターを99にしてとりあえずエックス斬りつえーとか言って一通り喜んだ後虚しくなって友達に2000円で売りました。中古で3800円ぐらいで買ったソフトだったのでまぁ損はしなかった。
まだトリガーだけしかプレイした事が無い人は、はっきり言ってクロノクロスはやらない方がいいかもしれない。
と、そこまで言ったら極端だけど、とりあえず借りてやるぐらいでOK。もし買うなら、1500円以下だった場合SIMPLE1500シリーズ並には楽しめるという事で割に合うでしょう。
いやむしろ、PS版を改めて買ってみた方がいいのではないか。あちらはアニメムービーまであるみたいだし。
最後に俺的クロノトリガーランキング。ホント毎回毎回長ったらしいレビューで申し訳ありませんが最後までお付き合いください。
っていうか誰かこのレビュー全部読んでる人っているのか・・?
ちなみにネタバレ含みます。
・好きなメインキャラ
1位 ルッカ
結構迷ったけど。別にメガネっ娘萌えとかそういう事ではない(むしろ女の子がメガネをかけるのは個人的に非常に好まない。メガネをかけて可愛くなる女の人なんてまず見た事が無い。いやちょっとクラスの可愛い子とかが授業中だけメガネを付けた時とかに「あ、ちょっといいかも」なんて思ったりする事もあるがそれは本当に可愛くてなおかつ身内であったりという条件付きでないとメガネの効果は発揮できないのあってやっぱり俺をメガネフェチと断定することはできないがしかしこのルッカはメガネをつけているからこそ魅力的なのであってルッカがメガネを外したところなどあまり想像できないがいやしかしいつもメガネを付けている子がメガネを外した時のあの衝撃は――)
序盤は使いにくいキャラだけど色んな技を修得してからは鬼のような攻撃キャラに変化するのが凄い。特に連携技は強い強い。というわけで、かなりひいきして使ってましたね。酔った時の台詞も笑える。
ルッカがサイエンスに詳しくなるきっかけとなった過去の話も泣ける。ただの発明バカじゃないのよね。
名前を「ブルマ」にしないと気が済まないのは絶対俺だけじゃないはず。
2位 カエル
カエルのテーマ最高!コイツはカッコよすぎ。スタッフにもかなり愛されてそう。
他のゲームの、剣を使うイケメン系キャラなんかよりカエルの方が断然カッコいい。呪いが解けた時の姿もセコイなー。
3位 ロボ
コイツホント泣かせますねん。いい奴すぎますねん。どうしてくれますのん。
ロボットネタって、やけに泣ける話多くないですか?ドラえもん・・はちょっと違うとして。
コイツもルッカと同じくどうも使いにくいキャラだったけど、何気なくクライシスアームを付けてみた時の劇的な強さにビックリデス。
そういえば、初クリア時のメンバーもルッカ、カエル、ロボの上位3人だった。
以下4位マール、5位魔王、6位クロノ、7位エイラといった感じで。結局全キャラ好きというわけで。
グラフィックはマールがダントツで好き。感情が豊かで、どの動きも面白すぎる。魔王の手の動きも捨て難い。
メイン以外ではビネガーソイソーマヨネー三大将軍が好き。
・好きな技
1位 かえるおとし(カエル)
HPが低いほど与えるダメージが高いというのが面白く、大ダメージを与えた時は気持ちいい。
何よりド派手なグラフィックがいい。
2位 マシンガンパンチ(ロボ)
気持ちいい。クライシスアームにやみつきです。ラスボスの倒し方がよくわからなかった俺を救ってくれた技。
3位 フレア(ルッカ)
この技は何回使ったかわからない。とりあえず迷った時はコレって感じで。
・好きな連携技
1位 あぐらおちぎり(カエル・エイラ)
威力も高いし見た目も効果音もカッコいい!何よりこのネーミングセンス最高。エイラ本当に胡座こいてるし。
2位 カエルフレア(カエル・ルッカ)
コレもバカ強いし見た目も好きで、とりあえずパーティに二人がいたら何も考えずすぐ使ってた。
3位 ファイナルキック(クロノ・マール・エイラ)
エイラの3だんキックが絡むとやっぱイイですな。
他、ラインボム、だいかいてんぎり、はんさようボム3、ダークエターナルなどが好き。
・好きなエンディング
1位 再会(クロノを復活させないでクリア)
準メインエンディングって感じだけど、コレが一番よくまとまってると思う。
クロノは死んでいるのに前向きでいい。
そして何よりスタッフロール後の、クロノの幻影が現れてそこにマールが喜んで走っていくシーン。アレはもうせこい。
極めつけは、シルバードを壊さなかった場合に出る、最後の一枚絵。美しすぎて泣きました(ちょっと画質悪いけど)。
実はコレが真のエンディングというべきなのかも。
2位 時の向こうへ(クロノを復活させてクリア)
みんなそれぞれの時代に戻って別れるけど、最後は明るく終了。
やっぱりロボとルッカの別れのシーンがとにかく最強、何度見ても泣けます。一番好きな名場面。ロボの台詞が染みる。
3位 伝説の勇者(ゼナンの橋攻略後)
カエルと魔王が決着を付けるエンディング。小ネタエンディングの中では一番しっかりしていると思う。
朝起きたら恐竜になっているエンディングはもう見たくないです。以上。