青春の思い出


あくまでこのページは皆さんがライブ・ア・ライブというソフトを知っているという前提で書きたいのだが、
一応簡単にゲーム紹介をしておこうと思う。
基本はRPGで、西部編、幕末編、近未来編といった全く違うストーリーの7つのシナリオが用意されており、オムニバス形式でクリアしていくというもの。バトルは「チェッカーバトル」という特殊なシステムで・・説明はめんどいから却下だが非常に面白いとだけ言っておく。
キャラデザインはなんとそれぞれのシナリオごとに小林よしのり、青山剛昌など有名な漫画家が手がけている(コロコロとかサンデーの小学館所属作家で構成されている。そういえば「らんま1/2」の高橋留美子氏が参加していないのは意外だったかも)

 

ライブ・ア・ライブの発売年は1994年。今となっては遠い昔のお話。

俺がこのソフトを知ったのは、知る人ぞ知るゲーム雑誌「勝(マルカツ)スーパーファミコン」の特集を読んでから。

当時小学生に入学するかしないかの瀬戸際だった頃で、「なんか欲しい雑誌買ってあげる」と母に言われ、スーファミ大好きだった俺はとりあえずゲーム雑誌ならなんでもいいやと思って、スト2のチュンリーのパロディー(コスプレ?)イラストが表紙だったその雑誌に手を伸ばした。

この雑誌は何だか知らんが、異常なぐらいに「ライブ・ア・ライブ」を推していた。

特集は6ページ近くあったし、よくある「期待のソフト」的なミニコーナーにも挙げていた(ちなみにそのコーナー、なんと「長所」と「短所」まで書かれていて、その「短所」の欄に「キャライラストに人気漫画家が起用されているが、ゲーム画面でそれが全く表現できていない」という辛口なコメントが載っていたのを覚えている。いや確かにそうかもしれんけど・・それはFFのフィールド画面で天野先生のイラストが全く生かされていないと同じ理屈では)

まず興味を引かれたのが、一番最初のページだった原始編の特集。
「あーおぼっちゃまくん描いてる人(小林よしのり)だコレ!」と笑ったものである。でも他のシナリオの作家は全員知らなかった。
しかし何より、注目すべきはそのゲームシステムであった。
例えば原始編だったらセリフ皆無&アイテム合成、近未来編だったらアイテム発明、現代編だったら技ラーニングなど、
珍しいシステム満載で非常に面白そうだと素直な感想を覚えた。ちょっと欲しいなーとも思った。
だが我が家は貧乏、親はゲームは中古ソフトしか買ってくれなかった。それに何より、当時のゲームは高かった。
今はCD−ROMだからだろうか、高くても6000円前後だと思うが、スーファミのソフトは1万円前後。もちろんどんなにつまらんソフトでも。

そしてライブアライブの事などすっかり忘れかけていた約3年後、何やら兄貴がビニール袋を持って部屋に入ってきた。
「中古で安かったからコレ買ってきたよ。懐かしいべコレ」それが俺のライブ・ア・ライブ人生のスタートであった。
もちろんファーストプレイは兄貴。ワクワクしながら俺も横で鑑賞。
兄貴はまずSF編を選択した。なぜSF編だったのかはよくわからないがとりあえずカッコつけてみたかったのだろうか。
しかしこの兄貴の安易な選択が、悲劇をもたらす事になろうとは・・

マルカツスーパーファミコンの特集を鮮明に覚えていた俺と兄貴は、「コレがカトゥーか!!」「出たー!!キューブだ!!!アヒャヒャヒャヒャ」と興奮して叫びながらテレビにかじりついた。
基本的に特異なプレイをせず、ドラクエでも主人公の名前はいつも自分の名前もしくは「えにくす」、酷い時は「ああああ」な兄貴は、名前は原型のまま「キューブ」にした。ここから物語は本格的に動き出す。
が、SF編は怖かったのであった。
続出する死人、度重なるゲームオーバー(「例の奴」べヒーモス、エアロック(コレは笑ったが)、ダース伍長の銃)・・ライブ・ア・ライブプレイヤーが避けて通れない恐怖の道。トラウマになる人続出、しかも通常戦闘が無いというこのSF編。
たまらず部屋から逃げ出した俺。
この時、完全にこのゲームを勘違いしてしまった気がする(今思えば、そこまで思いつめてなかった気もするが)

数時間後、SF編をクリアした兄貴からコントローラを渡された。
SF編は絶対最後に回そうと誓った俺は、やはり原始編をプレイ。原始編の雰囲気は子供には馴染みやすかったのだろう。
前情報どおりセリフは無い。ギャグも多くほのぼのしていて、SF編とは全く違う。
戦闘も普通にあるし、かなり楽しめた。

そんなこんで色々やって、ついに最終編。主人公はポゴにした。
初めてクリアした時は仲間も5人しか揃っておらず、淡白なエンディングだったがラスボスに苦戦しながらも倒した達成感は凄かった(確か4回ぐらい全滅した気が)。
クリア後もそのデータをやってみると、やる度に新しい発見があった。最初は仲間にする方法がわからなかったサンダウンや、隠しダンジョンや隠しボスなど。こんなにも深くやり込めるソフトがこの頃あっただろうか。
この時既に、ライブ・ア・ライブは俺の中でのスーファミソフトベスト1に堂々君臨していたのである。

だがその後、俺の前に最強のボスが現れた。兄貴だ。
兄貴は急にこんな事を言い出した。「もうこのソフト売るわ」
一瞬俺は言葉を失った。
そういえば過去にビートマニアの話でも書いたが、俺の兄貴はゲームに対する執着心があまり無いタイプで、
1回クリアしてエンディングを見てしまったらその後一切やり込まず、すぐ売ってしまう人だった。
まぁ、「ああああ」とか名前付けちゃう人だし。
ドラクエ3のパーティ「ああああ」「いいいい」「うううう」「ええええ」で旅しちゃう人だし。
で、口癖は「俺のソフトなんだから別にいいじゃん売っても」。当然の如く大喧嘩に発展。
で、やっぱり俺が負けて売られるハメに(注:兄貴は基本的にとてもいい人ですので悪いイメージを持たないように

しかし2年後、急にどうしてもやりたくなってしょうがなくなった俺は
中古で二千円で売られていたライブ・ア・ライブを発見、いてもたってもいられなくなり、無い金を振り絞って購入した。
あまりに興奮して思わず最初から入っていたデータでプレイ。高原主人公の最終編だった。中途半端なデータだったのですぐリセットして消去してさっそくニューゲーム!!
後に攻略本2冊買ったりして、全然知らなかった隠し要素の数々に驚かされながら、何度も新しいデータを作ってプレイした。
本当に、いつまでも遊べる気がするソフトである。

俺がこのソフトをここまで好きな一番の理由は特定できない。好きな要素が多すぎる。
キャラクターはみんな魅力的だし、システムも戦闘も個性的で戦略性も高くてかなり面白いし、ストーリーも物凄く壮大で感動的で驚かされる展開がいくつもあるし、音楽も震えが来るほど素晴らしいし、やりこみ要素も非常に多いし、飽きないし。
世界一好きなソフトはライブ・ア・ライブと答えるしかないかもしれない。
今でこそ続編もリメイク版も出る気配は全く無いが、既に完成された完璧な作品であるからこそ今でも愛され続けているのだろう。

今はゲームは殆どやらなくなってしまったけど、5年後でも10年後でもいい、
いつか必ず、再びこのライブ・ア・ライブの世界に戻ってくる。そう決めている。
親友は一生モンだという。それと同じ。素晴らしい時を与えてくれたライブ・ア・ライブも一生モンだ。


逃げる

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